KTE準備編


はじめに


KoToEncoder(以下KTE) は、現在なんでも実況Vの配信で一番使用されている配信ソフトです。
シンプルな設定、そこそこ軽い動作が人気です。
WMVという動画圧縮形式で、ほとんどの動画プレイヤーで特別な設定をしなくても配信を視聴することが可能です。

悪い点は、シンプルな分できることが少なく、やれる事を増やそうと思ったら外部ソフトで補う必要があります。
画質もOBSと比べると悪く、動きの激しい場面になると配信画面がカクつきやすいです。
また、設定するときにKTEが認識してくれるように設定を仕様に合わせる必要があり、
OBSと比べてエラーも出やすいので、ある程度自分で調べる能力が必要になります。

現在、なんでも実況Vで使用されているOBSとの比較も作りましたので、もっと違いについて知りたい方は
【OBSとKTEの違い】 へ、どうぞ



必要なものをダウンロード


【配信ソフト】
KTE(KoToEncoder)
https://github.com/cavelis/kte/releases/tag/20170319
DL方法:サイトへアクセス→KTE32から始まる方をクリックしてダウンロード
※Source codeと書かれているものは違います


[自分のPCは64bitのOSだけど、32bit版をダウンロードするの?]

CLICKで解説




【画面キャプチャ(取り込み)ソフト】
SCFF DirectShow Filter
https://sites.google.com/site/scffdirectshowfilter/
DL方法:サイトへアクセス→どちらのバージョンでもでもいいみたいですが、日付の新しい方をダウンロード


【仮想ステレオミキサー】
アマレコTV Live アマミキ! Ver3.10(に入っているアマミキ!を使用します)
http://www.amarectv.com/download_amarectv.htm
DL方法:サイトへアクセス→ダウンロードをクリック


【字幕表示】
偽字○少女
http://chechepon.tripod.com/tool.html
DL方法:サイトへアクセス→Download: 1.7.0をクリックしてダウンロード
※とくに難しい設定等はないので解説はしません、取り込むゲーム画面の上に表示して使ってください。




SCFF DirectShow Filterの設定方法

1. 配信フォルダ 等の好きなフォルダに解凍したSCFFを移動させます。(解凍できない場合は[7z 解凍]でググろう!)

2. 解凍した[SCFF-DirectShow-Filter]の中の[install.bat]をダブルクリックしてインストール。
こちらの2つのファイルがないとインストール・動作できないので先にこちらをインストールしましょう。

isual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40784

Microsoft .NET Framework 4 Client Profile (スタンドアロンのインストーラー)
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=24872


それでもインストール失敗の場合は
[regsvrex32.exe]か、[regsvrex64.exe]の自分のOSのbit数と同じ数字の方をダブルクリックしてインストールを試みてください。

3. [SCFF.GUI.exe]を起動([Preview]の画面は基本使わないのでチェックオフで非表示にしてもいいです)




SCFF 画面説明


SCFF設定.png

ここに取り込んだ映像を渡します、KTEが表示されていることを確認しましょう、なければ横の[Reflesh]を押すか▼で選択。

[Drag Here.]部分を掴んで、映像を取り込みたいウィンドウに ドラッグ&ドロップ します。

[Drag Here.]だけでは 真っ暗だったり、字幕が映らない場合
  [Desktop]ボタンを押して、出て来る緑画面をダブルクリックすると表示されます。

ここはオプション項目を選択します。
  [Show Mouse Cursor]・・・マウスカーソル表示
  [Capture Layered Windows]・・・レイアーウィンドウ表示
  [Keep Aspect Ratio]・・・アスペクト比維持
  [Enable Enlargement]・・・画面に合わせて拡大縮小する

リサイズオプション、下に行くほど重くなります、また[Point]は文字が潰れるのでオススメしません。
  低スペPC→Bicubic、中スペPC→Area、高スペPC→Lanczos、でいいと思います、[Bicubic]でも重いなら[Fast Bilinear]

[Splash]ボタンは画面を見せたくないときに押すと目隠しになります。
  [Apply]ボタンを押すか、Autoのチェックが入っている場合は[Drag Here.]した後に画面が表示されます。

[Apply]ボタンは設定を適用するときに押します、隣のAutoにチェックを入れる と自動で項目を変更したら適用してくれます。


[なんか配信画面に黒枠が出る ( or 画面が引き伸ばされてる)んだけど!]

CLICKで解説




もっと詳しいSCFFの画面説明


SCFF詳細説明画像.png


[SCFFで字幕やブラウザの画面を取り込む方法]

CLICKで解説





KTE側のSCFF設定

KTEを起動して、[入力]タブの[ビデオキャプチャデバイス]を[SCFF DirectShow Filter]に選択します。
[ビデオキャプチャデバイスの設定]は、 [幅] [高さ] の値だけ変更します、これが、配信画面サイズ になります。
フレームレートはあとで設定するので[30]のままで大丈夫です、配信画面サイズを入力したら[適用]ボタンを押します。
[適用]ボタンを押したら[SCFF]を起動します、そして[Drag Here.]で適当なウィンドウへドラッグ&ドロップしてみてください。
KTEのプレビュー画面にウィンドウの画面が表示されたら成功です。


[なんでSCFH-DSFじゃなくて、SCFFなの?]

CLICKで解説




家庭用ゲーム機の映像を取り込む

※前提としてキャプチャーボードを購入して、ゲーム機→キャプボ→PCのように繋いでおく必要があります。

キャプチャーボードってなに?どんなキャプボ買えばいいの? という人は
下記のサイトの「キャプボの基礎・詳細」の一読をオススメ!わかりやすくて詳しいよ!
VIPで初心者がゲーム実況するには
https://www18.atwiki.jp/live2ch/



アマレコTVを使用した家庭用ゲーム機の映像・音の取り込み解説


まず、下記のサイトへ行き、アマレコTV4をダウンロードをしてください。
アマレコTV4 Live
http://www.amarectv.com/download_amarectv4.htm

AMV4ビデオコーデック (有料とありますが無料で使え、なん実の配信の使用範囲なら有料版にする必要はありません)
http://www.amarectv.com/buy.htm


※CPUが古い場合、アマレコTV4を起動したときに下記のようなエラーが出ます。
「AmaRecTV4を実行するにはSSE4.1以上に対応したCPUが必要です。」

このようなエラーが出た場合は、[アマレコTV Live アマミキ! Ver3.10]を使用してください。
アマレコTV3でもほぼ同じような画面操作で設定できます。

アマレコTV Live アマミキ! Ver3.10
http://www.amarectv.com/download_amarectv.htm



・配信用フォルダ等の好きな場所に解凍した[アマレコTV4 Live]を移動させます。
・アマレコTV4を起動すると、注意文が表示されるので[OK]を押します。
・初回起動だと、そのまま設定画面が開きます。
 ※[設定]は画面上のツールバーの左端にあります。
・[グラフ1:デバイス]の [ビデオキャプチャデバイス] [オーディオキャプチャデバイス]は、
 使用するキャプチャーボードを選択してください。
・[グラフ2:プレビュー]のアスペクト比を[指定なし]に、他はそのままでいいです。
・[高度な設定1]の、[ビデオレンダラー]の[EVRを使う]にチェックを入れます。
・[高度な設定1]の、[アロケーターサイズを指定する]に チェックを入れて、数値を低くすると遅延が少なくなります。
・[OK]ボタンを押してアマレコTVの画面にゲーム画面とゲーム音が出ていれば成功です。
・アマレコTVのプレビュー画面右クリック→[フレーム無ウィンドウ]にすると、取り込みのときに邪魔な部分が入らないです。
・[フレーム無ウィンドウ]の縁(外枠)は[設定]→[高度な設定2]から太さを設定できます。

あとはSCFFでアマレコTV4の画面を取り込めば配信にのせることができます。




仮想ステレオミキサー [アマミキ!]

仮想ステレオミキサーとは、その名前の通り仮想的にステレオミキサーを実装する機能です。
ステレオミキサーのあるPCなら要らないんじゃないの? と思われる方も居ると思いますが、
実際のステレオミキサーはかなり面倒な制約が多く、正直使いづらいので、
ステレオミキサーを搭載しているPCの方でも、[アマミキ!]を使用した仮想ステレオミキサーの導入をオススメします。

アマミキ!でできること
・PC上の音とマイク(USBマイク、ボイチェンも可)の音声を合成
・それぞれの音量を個別に設定可能
・配信者がヘッドセット(orスピーカー)で聞く音量と、配信で流れる音量を別々に設定できる

実際のステレオミキサーの仕様
・USBマイクが使えない
・マイク音量のレベルにゲーム音量を合わせようと思ったら音量調整が大変。
・配信者はゲーム音を聞いて、配信映像の方はゲーム音のみミュート等ができない。
・自分の声がヘッドセットやスピーカーから聞こえてしまう。
 上記の問題が[アマミキ!]なら解決 or 簡単に調整できます。


[マイクってどんなのがいいの?]

CLICKで解説




アマミキ!の設定

・アマレコTV3をダウンロードしたら、解凍して配信用フォルダ等の好きなフォルダに移動させましょう。

・移動したら、フォルダに入っている [live_setup300.exe]をインストールしましょう。

・[AmaMix.exe]を起動します、初回起動時は設定画面が出ると思います。

・[名前]のところは好きな名前を入れたら大丈夫です。

・[録音デバイス]は必ず[AmaRec Stereo Mixer]を選択します。

・その下の欄はPCの音なら [スピーカー]、マイクの音なら [マイク]を選択します。
 ※ステレオミキサーの表示があっても選択しないでください。
アマミキ設定画面.png

・次に[ライブ機能]のタブをクリックし、[ライブ機能を使う]にチェックを入れます。

・[OK]ボタンを押して設定終了です。


[選択項目に、スピーカーが無いんだけど?]

CLICKで解説



[64bit版のKTE用のアマミキ!設定]

CLICKで解説




ここからはアマミキ!の操作の説明です。

アマミキ操作画面.png
録音デバイス名です
録音デバイスの音量レベルメーターです
録音デバイスの音量を増減できます。
[再生]ボックスです、ここにチェックを入れたら、配信者側にも音が聞こえます。
 (例:マイクの[再生]にチェックを入れたら、自分の声がヘッドセットから聞こえる)
[配信]ボックスです、ここにチェックを入れたら配信にその録音デバイスの音が乗ります、外すとミュートになります。

アマミキ!を起動した状態で、
32bit版KTEの[入力]タブ→[オーディオキャプチャデバイス]の[AmaRec Audio Capture]を選択すれば、
アマミキ!を経由してKTEに音声が入ります。



アマミキ!のマイク音とPC音のバランス調整

アマミキにも音量バーがありますが、小さくて見づらいのでKTEの音量バーの方を見て調整します。
まず、設定したアマミキ!を起動して、
KTEの[オーディオキャプチャデバイス]を[AmaRec Audio Capture]にしてアマミキ!の音がKTEに入るようにします。

次にアマミキ!のPC音量の[配信]ボックスのチェックを外し、KTEの音量バーにマイクの音だけが入るようにして喋ります。
喋ったときに、[-20 -12 前後あたり] に収まるくらいのマイク音量だとベストです、この位置を覚えておきましょう。
音量が小さい場合はアマミキ!のマイク側の音量ボリュームを上げたり、マイクブースト機能をオンにしましょう。

次は、アマミキ!のPC音量の[配信]ボックスのチェックを入れてマイク音量の[配信]ボックスのチェックを外します。
KTEの音量バーにはPC音量だけが入るようにします。
この状態でゲームを起動させて、ゲームの音量が先程のマイクの音量位置の半分くらいになるように、
アマミキ!でPC音量を調整します。たぶん[5]あたりから調整すると調整しやすいと思います。
最後に、マイクの[配信]ボックスのチェックを入れて、一度実況を録画してみて音量バランスを確かめます。

マイク実況では、ゲーム音が少し小さいくらいかな?ぐらいの音量バランスの方が視聴者は聞きやすいです。
自分でベストな位置を探してみてください。



2chのレスを表示/読み上げする

現在、なん実で主流のレス表示・読み上げソフトは[Livemate]というソフトを元にしたものですが、
そのままでは2chのスレが読み込めないという状況で、初心者には敷居が高めです。
同じようなソフトで[SpeechCast]というものもありますが、こちらもそのままでは2chのスレが読み込めません。
プロクシとか余裕だよ!という方は多分できると思います、というか分かる方がおられましたら解説記事書いてください!

ということで、ここではDLしてすぐ使えて、[Livemate]のようなレス表示もできる[Nicort]というソフトの解説をします。
[Livemate]との大きな違いは2つのスレ(本スレと避難所)を一緒に読み上げするこができない点です。
本スレ(レス表示/読み上げ)、避難所(レス表示)なら可能ですので、2つのスレを見る場合はこのやり方を解説します。

Nicortは、3(+1)つの表示モードがあり、それぞが独立していて表示方法が違います。

・掲示板(2ch実況モード風)
・バルーン(Balloo!!風)
・ニコニコ バブル(Livemate風)
・ニコニコ (ニコニコ動画風)

Nicort表示例.png
※文字のフォント・色は変更可能です。


Nicortのダウンロードページへ行き最新版をダウンロードします。
http://www.nicort.jp/download.ja.html

.NET Framework 4.5
Visual C++ 2012 ランタイム
この2つがないと動かないので、こちらもDLしましょう。
※Nicortダウンロードページの赤点線が囲まれてる場所のインストールガイドを見ながらDLするのをオススメします。

レスの音声読み上げをするときに使う[棒読みちゃん]もダウンロードしておきましょう。
※起動時にエラーが出るときは、Readme.txtに沿って必要なものをインストールしましょう。
http://chi.usamimi.info/Program/Application/BouyomiChan/


Nicortを起動すると2chの実況系板が出て来ますが、なんでも実況Vは入っていません。
なん実を追加するには[フィルタキーワード]の欄の頭に[なんでも実況V ]と入力しましょう。(半角スペース区切りです)
すると板一覧になんでも実況Vが追加されるのでダブルクリックします。
次はスレ一覧が表示されると思うので、表示したいスレをダブルクリックか、右クリックから表示モードを選択します。
スレをダブルクリックで開くときに選ばれる表示モードは、
ツールバーの[ニコちゃんマーク(ニコニコ)][吹き出し(バルーン)]「紙(掲示板)」で選ぶことができます。
ハンマーとスパナのマークから[設定]画面に行くことができます。
特に難しい項目はありませんが、ニコニコモードの設定で[バブル]は少し設定を変えた方が見やすいです。
自分は「表示時間:15.0 フレームレート:1 コマ落ち対策:0 レスの間隔:20」にしています。


ニコニコモード(オーバーレイモード)初回起動時はDirectX使用するか聞かれますので「はい」を選びましょう。
対応PCだと動作が軽くなります。
ニコニコモードでバブル表示(Livemate風)にするには青色の吹き出しの上で右クリック→[スタイル]→[バブル]選択で変更できます。
枠の四隅にマウスを乗せると灰色の三角が出るのでそれを掴むと移動させたり、枠の拡大縮小ができます。
自分の環境だけかもしれませんが、青吹き出しから[描画品質を調整]を弄るとフリーズします。

※Livemateもそうなのですが、ニコニコモードで表示する字幕はWin10、Win7 Aero有効だと[ウィンドウキャプチャ]で取り込めません。
 Win7の場合は[設定]の[映像]にある、[Aeroを無効にする]のチェックを入れると取り込めるようになります。
 Win10でオーバーレイ表示を取り込むには、[映像キャプチャデバイス]でアマレコTVや、SCFFを使用する必要があります。

バルーンモード以外の各表示モードには、[棒読みちゃんと連携]や[棒読みちゃんにコメントを送信]という選択肢があり、
選択すると次のレスから棒読みちゃんが読み上げてくれます。(棒読みちゃん側は特別な設定をする必要はありません)
ただし、棒読みちゃんを起動している状態じゃないとエラーがでるので、起動させてからスレを開きましょう。


[避難所(したらば)を見るには]
Nicort起動時の板/スレ一覧画面の下部に[URL直接入力]という欄があるので
そこに避難所の板のURLもしくは、スレのURLを貼り付けて、[スレ一覧]ボタンを押します。
あとは2chスレの時の操作と同じです。スレのURLを貼り付けて[実況開始]ボタンを押してもいけます。


[2つのスレを見る方法]
一応公式では非推奨なのですが、片方づつ別々の表示モードでスレを開くと可能です。
例:本スレをニコニコ バブル(レス表示/読み上げ)、避難所を掲示板(レス表示)という感じです。
  本スレを掲示板(レス表示/読み上げ)、避難所をバルーン(レス表示)でも大丈夫です。
  
※ニコニコモードと掲示板モード、どちらも棒読みちゃん連携にすると自分の環境ではフリーズします。


[レス字幕表示と読み上げってどちらも入れないとダメなの?]
そんなことはありません。
レス字幕表示をするとゲーム画面が隠れるので、読み上げ音声のみにしている配信者や、
常時複数の配信があるようなスレだと、棒読みちゃんの読み上げが邪魔なのでレス字幕表示のみにしている配信者もいます。

ただ、視聴者目線で考えると自分のレスがちゃんと配信者に届いているのか不安になるので
レス字幕表示か、読み上げ音声のどちらかは配信に乗せるのをオススメします。

OBSの場合、Win10だとウィンドウキャプチャからレス字幕を取り込むことができず、
[映像キャプチャ]からSCFFでレス字幕を取り込むのに少し手間がかかるので、
ニコニコ バブル(読み上げ)で視聴者には読み上げ音声だけが聞こえるような状態だったり、
掲示板やバルーンを[ウィンドウキャプチャ]して配信画面に合成する、という使い方でもいいと思います。

また、字幕実況だとレスがあってもキリのいい所までゲームプレイを続けがちですが、
レスがあったらすぐ返事を返すレスポンスの良さがあったほうが、またレスをもらいやすいです。





Next 【KTE設定編】

お疲れ様です、これでKTE準備編は終了です。
次はKTEを起動させて、配信の設定をしてきましょう。

【KTE設定編】 は、こちら

  • 最終更新:2017-05-22 22:39:01

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